株式会社谷組は、1941年の創業以来、北海道名寄市・下川町を拠点に、地域のインフラを支え、まちの安全・安心を守るための建設事業に取り組んでまいりました。80年以上にわたる歴史の中で、単なる施工業者にとどまらず、地域に深く根ざした「暮らしのパートナー」として、信頼と実績を築いてきました。
■ 公共インフラを支える“縁の下の力持ち”
当社の主力事業は、国道・道道・町道などの維持管理や、道路新設、橋梁補修、農業土木、河川修繕などの公共土木工事です。特に冬季には、名寄市・下川町・幌加内町などを中心に、国道239号線や町道の除雪・排雪作業を行い、厳しい気象条件の中でも地域交通の安全を確保する重要な役割を担っています。
また、夏季には道路の草刈り、災害発生時の緊急対応、河川の応急修繕など、季節を問わず迅速かつ柔軟な対応力が求められる現場で、地域を支える最前線に立ち続けています。
■ ICT・DXを取り入れた先進的な現場運営
当社では、ドローンや3D測量、ICT建機、電子小黒板など、最新の建設ICT技術を積極的に導入しています。これにより、施工現場の効率化・安全性の向上はもちろん、技術者の負担軽減にもつなげています。また、社内の業務においても「OZO3勤怠管理」「勘定奉行による会計処理」「LINEWORKSによるコミュニケーション」など、デジタルツールを活用した働きやすい環境づくりを推進しています。
■ 持続可能な地域づくりと環境経営
2012年には「北海道環境マネジメントシステム（HES）」認証を取得。土木施工による環境影響の低減に努めるほか、建設残土の再利用やCO₂削減、省エネ活動など、環境負荷の小さい施工体制を整備しています。2021年にはSDGs宣言を行い、「地元とともに生きる企業」として、地域の未来を見据えた経営を実践しています。
■ 人づくりが、まちづくりにつながる
私たちは「人が育てば、まちが変わる」と考えています。建設ディレクターや若手技術者の育成、重機オペレーターの技能訓練、社内勉強会の実施など、人材育成に力を入れています。未経験者でも安心して技術を身につけられる体制を整え、多様な人材が安心して働ける職場づくりを進めています。
■ 農業×建設の新たな挑戦
2005年からは農業事業にも本格参入し、「North★Sweet」ブランドとして、高糖度のフルーツトマトや露地アスパラガスなどの栽培・販売を展開。これは、建設業の知見と農地の有効活用を組み合わせた持続可能な地域づくりの一環であり、建設業の新しい可能性を切り拓く取り組みです。栽培されたトマトは、下川町上名寄地区の直売所やオンラインで販売され、多くの方にご好評いただいています。
これからも株式会社谷組は、地域の声に耳を傾けながら、社会の変化とともに成長を続け、「地域で一番信頼される建設会社」として歩みを進めてまいります。
